V字回復の勘所その五十二:
「広告宣伝費や販促費は費用対効果を追求することです。お金をかければよいという訳ではありません。金を出す前に知恵を出すことが大切です。」
皆さんこんにちは!
最近めっきり日が暮れるのが早くなりましたね。
V字回復コンサルタントの李です。
V字回復の勘所を連載しています。
今日のテーマは、
「広告宣伝費や販促費は費用対効果を追求することです。お金をかければよいという訳ではありません。金を出す前に知恵を出すことが大切です。」
です。
広告宣伝費や販促費と言った
販売費は削減ありきではなく、
一定の予算を確保しながら
費用対効果を高める方向で検討します。
一定の予算とは、売上高に対する適正な割合です。
これは、業種によって異なります。
例えば、戸建住宅建設業における販売費は、
一般的に売上高の3%が適正だといわれています。
販売費の費用対効果を高める為には、
まず、予算の使い切りの発想をやめることです。
広告宣伝費や販促費は必要な経費だという考えから、
ともかく予算を確保して使いきる傾向が多くみられます。
しかし、中身を精査すると費用対効果が低い
自己満足ないしは自己安心の支出がよくあります。
如何に販売費と言えども、
効果のないものは無駄です。
また、効果を得るためには
お金をかければよいという訳ではありません。
金を出す前に知恵を出すことが大切です。
以前、とある会社で、このような事がありました。
販売費を分析すると、
無駄や費用対効果に疑問があるものがたくさんありました。
例えば、
数年前に撤退した店舗商圏内の電柱看板が設置したままで、
無駄な費用を「垂れ流し」していた問題。
また、テレビコマーシャルも
制作内容も変えずに一部の地域の深夜に「流しっ放し」で、
これを議題に上げると驚くことに
社長がその存在を忘れている始末でした。
また、ネット時代の到来とばかりに、
市場に流通する売却土地にホームページ上で
仮想プランを提案できるシステムを導入して
毎月結構な金額を支払っていましたが、
調べてみると誰も使用しておらず、
これも「放置」されていました。
こうした無駄を無くす一方、スマホ普及にちなんで
ネット広告を強化する方向で改善することで、
費用対効果が高まったのです。