「晴れてよし曇りてもよし富士の山 もとの姿は変らざりけり」

 

これは、幕末の三舟のひとり山岡鉄舟が詠んだ短歌です。

 

晴れても曇っても富士山の雄大さはいささかも変わらない。
人生に何があろうとも、私もそうありたいものだ・・・

 

このような前向きな気持ちにさせてくれるこの短歌を
私はとても気に入っています。

 

詩人は、五七五七七という限られた枠の中で
如何に自分の気持ちを伝えられるかを考えます。

 

五七五七七という制約があるからこそ
言葉が洗練されてより情景が見えてくるのです。

 

一方、中小企業の経営者は、
限られた経営資源を有効配分して
成果を出していかなければなりません。

 

経営資源に制限があるからこそ
知恵が湧いてくるのです。

 

「五七五七七の世界」(=制約)に感謝です。

 

皆さん、こんにちは!
V字回復コンサルタントの李です。

 

前々回に引き続き、
V字回復決算賞与制度の概要についてお伝えします。

 

V字回復決算賞与制度を導入して運用するためには、
目標営業利益を示して実績をオープンにすることが必須条件です。
全社員の意識を目標営業利益に集中させ、

 

その達成の為に最善を尽くすことを是とする社風を
徹底して作らなければV字回復することはできません。

 

これは、経営の基本中の基本です。

 

ところが、
赤字の会社に限ってこの基本からずれたことをしています。営業利益を伏せて
社員には目の前の業務にしか関心を持たせていません。

 

結果的に、
全体を見て自分が今何をすべきなのかを「考える脳」を奪っているのです。

 

すると社員は、給与とは労働時間に対する報酬であり、
労基法によって保障された権利であるという意識で働きます。

 

必要最低限の仕事だけはこなして雇用を確保しながら、
出過ぎた真似をせず如何に楽をして昇進するか。

 

これが旧態依然とした会社で働くサラリーマン達の暗黙の処世術です。

 

お金をもらって働く以上、
それ以上の成果を出さなければならないという意識がいかにも希薄です。

 

このような社風では、100%V字回復することはできません。
こうした意識に対する特効薬がV字回復決算賞与制度です。

 

V字回復決算賞与制度は、
失われた「利益意識とやる気」を取り戻す手段です。

 

V字回復決算賞与制度は、
頑張る者の意欲を高めて労働生産性を飛躍的に向上させます。

 

80対20の法則」というものがあります。
上位20%のセグメント(店舗・社員等)が
80%の収益を上げるという経験則です。

 

V字回復決算賞与制度を導入して一番反応するのは、
上位20%の利益貢献者達です。

 

稼ぎ頭が燃えてこそ成果は上がります。
必要最低限の仕事しかせずに、
安定ばかりを求める者に何もできやしません。

 

生産性の向上とは、まずは上位20%の利益貢献者にフォーカスして、
次に残り80%の底上げを行っていくのが正しいやり方です。

 

決算賞与制度1