V字回復の勘所その六十三:
「役員は結果しか見ずプロセスは店長任せになっていないか?」

皆さんこんにちは!

「過去に捉われず未来を恐れず今を生きろ!」

堀江貴文さんらしい挑戦者たるこの言葉に
共感を覚えたV字回復コンサルタントの李です。

V字回復の勘所を連載しています。
今日のテーマは、

「役員は結果しか見ずプロセスは店長任せになっていないか?」

です。

業績不振で苦しんでいる多くの会社の役員は、
結果しか見ずプロセスは店長任せになっている傾向があります。

役員がプロセス管理を行わず結果しか見なければ、
店長も真似してプロセス管理を行わず結果しか見ません。

するといつまでたっても問題が解決しないばかりか
部下が育たず業績が改善しません。

プロセス管理と人財教育。

経営トップがこれを他人任せにすると、
それに倣って役員以下すべての社員が他人任せ始めます。

すると、問題をたらい回しする
社風が形成されて誰も責任を取らなくなり、

やがて改善と改革を実行できない
腐った組織になってしまいます。

実際にとある会社であったケースですが、

遠方の店舗では休み明けに店長が
二日酔いで遅刻して昼寝をしたり、
出勤簿をちょろまかせて土日に休んだり、

更には、常務が日中仕事もせずに
趣味のバイク屋に入り浸っている有様でした。

店長たちの行動パターンと体たらくぶりは、
役員のそれを模倣しているようでした。

社長の後姿を見て役員が真似をし、
役員の後姿を見て古参の店長たちが真似をする。
問題の本質的な原因はそこにありました。

実際、社長以下役員は
結果しか見ずに後はすべて店長任せ。

営業部門方針と営業プロセス指標は明示されておらず、
新規来場者とその名簿の管理もされていませんでした。

更に商品開発も行っておらず、
陳腐化した自社商品を前にして

店長と営業担当者たちは
闘う前から戦意喪失していたのです。

しんどいことや、やりたくないことを他人任せにせず、
自ら率先垂範する経営トップの姿勢が何よりもの特効薬です。