V字回復の勘所その百三十三:
「目標利益を達成させる業績検討会とは?二」
問題の本質的な原因は社長室にあり、
問題解決の糸口は現場にあります。
経営者は、他責にせず自己反省に努め、
現場で陣頭指揮を執ることが大切です。
皆さん、こんにちは!
V字回復コンサルタントの李です。
前回より、目標利益を達成する「業績検討会」
についてお伝えしています。
前回のブログでは、
なぜ業績検討会が必要なのか
なぜ、営業会議と生産(工務)会議だけでは、
目標利益の達成が難しいのかについてお話しました。
今回は、業績検討会の内容と
その進め方について簡単に説明します。
業績検討会とは、
経営改善委員会の後継バージョンの会議です。
※経営改善委員会とは、
役員、部長、店長、本社課長クラスの幹部が集い、
目標利益の達成のための経営戦略を練る会議。
主に、年度計画や経営改善計画を策定する際に招集します。
経営改善委員会メンバーが毎月一回集まり、
営業利益の決算予測と改善策の進捗を確認して
残目標に対する対策を決定します。
この場で決算予測シートを「オープン」にします。
※ 決算予測シートとは、
決算時の予測営業利益とその内訳を示した
管理会計の損益計算書。
・目標営業利益に対して決算予測の営業利益はいくらなのか。
・残目標の達成の為に如何にコストを下げて如何に売上高を上げるのか。
・その為に自分に何ができるのか。
このようなロジックで議論を行い、
営業利益に対する目標達成意識を高めます。
「会議の進め方」について説明します。
まず、決算予測シートを参加者全員に配布します。
次に、プロジェクターを使って「スライド」に映します。
現状を説明するのは「社長」です。
スライドに映し出された目標営業利益と
決算予測の営業利益に注目させ、
各自が残目標を手計算して
手元の資料に書き記すように指示します。
次に、「問題を特定」していきます。
再度、参加者をスライドに注目させ、
・「固定費」
・「粗利益率と平均粗利益/棟」
・「引渡棟数と客単価」
の順に見ていき、
「マイナス差異」を特定して
手元の資料に印をつける様に指示します。
このようにスライドに注目させては
手元の資料に書き込ませることで、
問題意識と目標達成意識が高まり
計数管理も身に付きます。
次に、問題を詳細に特定していきます。
これについては、次回お伝えします。