V字回復の勘所その百二十八:
「決算予測の利益管理とは?~原価の削減~」
「ビジネスマインド」と「経営マインド」
社長はこの二つを併せ持つことが大切です。
ビジネスとは、要は「売上」に関する事で
経営とは、「カネと人」に関する事です。
商売ばかりして経営をしないが故に、
利益が出せない社長は多い。
分かりやすく言えば、
ザルで水をすくっているということです。
「労多くして実り無し」では、
社長職などやっていられません。
「ビジネスとマネジメント」。
この二つのバランスが重要です。
皆さん、こんにちは!
V字回復コンサルタントの李です。
前回に引き続き、
営業利益の先行管理についてお伝えします。
今回は、原価(≒粗利益)の先行管理のポイントです。
ポイントの一つは、
原価(≒粗利益)を三つに分けて管理することです。
1.標準原価(≒標準粗利益)
2.実行予算原価(≒実行予算粗利益)
3.決算予測原価(≒決算予測粗利益)
標準原価とは、
受注時の契約金額に対応する社内規定による見積原価の事です。
実行予算原価とは、
実行予算作成時点における契約金額に対応する業者見積もり原価の事です。
決算予測原価とは、
直近の月末時点における契約金額累計に対応する決算予測原価の事です。
この三つの原価(≒粗利益)を比較分析しながら先行管理を行います。
重要なのは、全社を挙げて原価逓減に取り組むことです。
社長及び工務責任者を中心に、
いかに標準原価を引き下げるか。(業者開拓・VE等のコスト戦略)
工務責任者と現場監督を中心に、
いかに実行予算原価を低く押さえるか。(相見積もり等のコスト戦術)
工務責任者と現場監督を中心に、
決算予測原価をいかに引き下げるか。(ミスロス・ムリムダムラ等の原価管理)
このように、現場監督任せにせず、
社長を筆頭に原価逓減に取り組むことが大切です。