V字回復の勘所その百二十五:
「経営者が身に付けるべき経営の発想法とは?~その一~ 」
自分は正しいという「過信」、
失敗を認められないつまらん「意地」。
これが、
「撤退の決断」を遅らせる原因です。
経営者は、結果に対して
謙虚で素直でなければなりません。
皆さん、こんにちは!
V字回復コンサルタントの李です。
今回は、経営者が身に着けておくべき
「経営の発想法」についてお話します。
経営者として身に着けておくべき
経営の発想法とは何か?
それは・・・
「高い目標設定」と「逆算の経営」です。
経営者たる者、目標を掲げるからには、
高い目標を掲げなければなりません。
しかし、現実には高い目標を掲げて
本気で闘っている会社は少ない。
その多くは、
前年実績を基準にアップダウンさせる
積み上げ型の発想です。
これは、
日本人が得意な改善の発想です。
しかし、
職人が改善発想で取り組むのならまだしも、
経営者たるものが、
前例を基準に目標設定しているようではいけません。
なぜならば、
前例を基準に考えると過去の発想から抜け出せず、
やったことがあることしかやらないからです。
すると、発想の飛躍ができず、
イノベーションが起きません。
イノベーションができない会社は、
時流に取り残されて衰退します。
かの本田宗一郎氏は、
社員が試作品を持ってくると、
どこが新しいのか?
よそと何が違うのか?
まず、この二つを聞いていたそうです。
夢を描き高い目標に挑戦し続けてきた男。
この発想と生き様が経営者に必要なのです。
即ち、経営者とは、
壮大なビジョンを描き、
高い目標を掲げて闘う挑戦者であるべきです。
すると、生き方そのものが意欲的となり、
結果として目標が高くなります。
例えば、アポロ11号計画。
1969年、
人類は初めて月面着陸に成功しました。
「月に必ず行く。」
この強い「思い」が、
困難なプロジェクトを成功させました。。
多くの人々と同じように、
ぼんやりお月様を見上げているようでは、
この偉業を成し遂げることは
できなかったでしょう。
月に行くという「大胆な発想」と、
それを可能にする「緻密な計画」。
こうした発想は、
一体、誰が考えるべきなのか?
それは・・・
まぎれもなく、経営トップである
社長、あなたなのです。
次回は引き続き、
「逆算の経営」についてお話します。