V字回復の勘所その百二十四:
「営業利益を最大化する利益管理のPDCAサイクルとは?~その二~ 」

新年、あけましておめでとうございます。
 
 
 
昨年に引き続き、
皆様の会社の経営改善に役立つ内容を
たっぷりと配信していく所存です。
 
 
 
本年も、よろしくお願い申し上げます。
 
 
 
皆さん、こんにちは!
V字回復コンサルタントの李です。
 
 
 
前回に引き続き、
営業利益を最大化する「利益管理のPDCAサイクル」について説明します。
 
 
 
本業の儲けを示す営業利益。
 
 
 
その最大化は、
経営者の最も重要な責務の一つである、
 
 
 
と言うことは、
前々回にも申し上げたところです。
 
 
 
ところが、
利益に苦しむ会社に限って
 
 
 
営業利益に対する管理が甘く、
成り行き経営になっている傾向があります。
 
 
 
例えば、
 
 
 
店長はもちろんのこと、
役員すら今期の目標営業利益がいくらなのか即答できないケース。
 
 
 
同様に、今期の決算予測の営業利益が
いくらになりそうなのか把握できていないケース。
 
 
 
更には、会議が過去の報告会になっており、
残目標の営業利益を上げるための決定がなされていないケース。
 
 
 
このような状況では、
ざるで水をすくっているようなものだと言わざるを得ません。
 
 
 
厳しく営業利益を管理しながら、
利益管理のPDCAサイクルを回す必要があります。
 
 
 
利益管理のPDCAサイクルとは、
 
 
 
1.「戦略」を立案する
 
 
 
2.「実行」する
 
 
 
3.決算予測シートで営業利益を「先行管理」する
 
 
 
4.業績検討会を行い「対策」を打つ
 
 
 
この四つをぐるぐると回していくことです。
 
 
 
具体的に説明します。
 
 
 
まず、目標営業利益の達成に向けた「戦略」を立案します。
 
 
 
V字回復利益戦略の理論に沿って、
コストを下げて売上高を上げる改善方針を打ち出します。
 
 
 
次に、改善方針に沿って事業計画を作成します。
 
 
 
なお、V字回復利益戦略については、
後日説明していく予定です。
 
 
 
次に、戦略を「実行」に移します。
 
 
 
作成した事業計画に沿って
戦略を実行していきます。
 
 
 
次に、「決算予測シート」を使って
営業利益を先行管理します。
 
 
 
決算予測シートとは、
営業利益の決算予測と損益の現状を示す
経営者必須の利益管理ツールです。
 
 
 
どんぶり勘定で
過去の数字を確認しているようでは
後手に回って万年目標未達です。
 
 
 
決算予測シートを運用することで、
先手経営」が可能になります。
 
 
 
先手が打てれば
営業利益をコントロールできます。
 
 
 
営業利益がコントロールできれば
目標達成の確率が高まります。
 
 
 
次に、
業績検討会」を行って対策を打ちます。
 
 
 
決算予測の営業利益から
残目標を逆算して問題の原因分析を行い、
課題を明確にして対策を打ちます。
 
 
 
このように
利益管理のPDCAサイクルをぐるぐるとまわして、
限りなく目標営業利益に近づけていくのです。