V字回復の勘所その百二十二:
「損益計算書で最も重要なのは何か? 」
「不平等、不公平、不条理」
これら三つの「不」が、
己を成長させる起爆剤になります。
前向きに考えることができる者は、
それをバネに成長する。
後ろ向きにしか考えられない者は、
不平不満を漏らして腐る。
全ては、己の考え方次第。
かのソクラテスもこう言いました。
「良妻を得れば幸福になる。
悪妻を得れば哲学者になれる。」
調べてみると、
どうやらソクラテスは恐妻家だったようです。
彼を哲学者として成功させたのは、
実のところ、妻だったのかもしれませんね。
皆さんこんにちは!
V字回復コンサルタントの李です。
V字回復の勘所をお届けしています。
損益計算書において一番大切なのは何か?
売上高なのか?
それとも粗利なのか?
いずれも違います。
最も重要なのは営業利益です。
営業利益とは、
本業の儲けを示すものです。
いかに売上規模が大きくても、
銀行は赤字の会社にお金を貸しません。
また、いくら粗利益を稼ごうとも、
それ以上に固定費が膨らんでいれば
資金繰りに追われて
まともに寝ることもできません。
営業利益を黒字にする方法は二つ。
一つは、コストを下げる。
もう一つは、売上高を上げる。
この二つを徹底すれば、
一年でV字回復することができます。
重要なのは、手順です。
物事には、順序というものがあります。
手順が間違っては成功しません。
まず、コストを下げる。
そして、売上高を上げる。
この順序が大切です。
ところが、利益に苦しむ多くの企業は、
この順序が逆になっています。
売上高ばかりに意識が行き、
コストの改善が中途半端なままになっています。
だから、いつまでたっても
営業利益が改善できず、借入金も減らない。
論を証拠に、
我が国ニッポンの収支と財務を調べればわかります。
痛みを伴う構造改革に着手できず、
聞こえの良い成長戦略から取り組もうとした結果はどうか。
収支は黒字になったか?
借金は減ったか?
票の取り方は知っていても経営を知らぬ、
政治家のやり方を真似する必要はありません。
V字回復の方程式に従い、
徹底的にコストを下げてから売上高を上げる。
これが、営業利益を最大化させる唯一の方法です。