V字回復の勘所その百十二:
「掃除後始末!~その二~ 」

「ジャスト イン タイム」

これは、トヨタの生産方式の代表的な言葉の一つです。

要は、「必要な時に必要な量だけ」という意味ですが、
これは、生産現場に限らず「経営」においても大切な言葉です。

経営の問題とは、
突き詰めれば、カネの問題と人の問題と言えますが、

余剰の現金預金と人員を抱えているにもかかわらず、
銀行からの要請を断れずに不要な借り入れを行ったり、

縁故関係や付き合いで人を雇い入れる社長が多々います。

これが、資金効率と労働生産性の低下を招く本質的な原因です。

経営においても
ジャストインタイムを徹底することです。

「必要な時に必要な量だけ。」

経営の効率化を重視せず、
付き合いを重視しているようでは経営者は務まりません。

皆さんこんにちは!
V字回復コンサルタントの李です。

前回に引き続き、
掃除後始末についてお話します。

掃除後始末の二つ目のコツは、
新聞紙一枚分の改善意識」を持つ事です。

皆さん、両手で新聞紙を広げたくらいのスペースをイメージしてみてください。

この範囲で職場の改善個所を探して徹底的にきれいにします。
すると、毎日の掃除にアクセントがついて効果的です。

毎日、たったの10分で構いません。
これを継続することで、社員全員の「改善意識」を養う事ができます。

これも、V字回復を行う上で大切な事です。

そもそも改善意識が育っていない者に、
やれ経費削減だ、やれ原価削減だ、やれ営業プロセスの改善だ
と言ったところで大して進展しません。

毎日の掃除後始末を通じて、
基本的な改善マインドを養うのです。

こうした基本行動ができているかどうかで、
成果は大きく変わるのです。