V字回復の勘所その六十七:
「人間とは「頑張った分報われる」期待が持ててこそ持てる力を惜しみなく発揮します。頑張っても頑張らなくても同じであれば、誰もこれまで以上に頑張ろうとはしません。人を動かすためには成果に相応する報酬が必要です。」

皆さんこんにちは!

先日ある農家の方とお話しする機会がありましたが、
農業は土壌を耕してから作物を植え、
経営は社風を改善してからシステムと戦略を導入する。
作物を育てるのも、人を育てるのも原理は一緒ですね。
V字回復コンサルタントの李です。

V字回復の勘所を連載しています。
今日のテーマは、

「人間とは「頑張った分報われる」期待が持ててこそ持てる力を惜しみなく発揮します。頑張っても頑張らなくても同じであれば、誰もこれまで以上に頑張ろうとはしません。人を動かすためには成果に相応する報酬が必要です。」

です。

V字回復の方程式™で言う成果とは営業利益であり、報酬とは決算賞与です。
目標営業利益の達成に対して支給される仕組みがV字回復決算賞与制度です。

V字回復決算賞与制度は、
目標営業利益達成に向けた強力な「意欲動機づけ」になります。

V字回復決算賞与制度を導入して運用に成功するためには、
目標営業利益を示して実績をオープンにすることが必須条件です。

全社員の意識を目標営業利益に集中させ、
その達成の為に最善を尽くすことを是とする社風を
徹底して作らなければV字回復することはできません。

これは、経営の基本中の基本です。

ところが、赤字の会社に限ってこの基本からずれたことをしています。
営業利益を伏せて社員には目の前の業務にしか関心を持たせていません。

結果的に、全体を見て自分が今何をすべきなのかを「考える脳」を奪っているのです。

すると社員は、給与とは労働時間に対する報酬であり、
労基法によって保障された権利であるという意識で働きます。

必要最低限の仕事だけはこなして雇用を確保しながら、
出過ぎた真似をせず如何に楽をして昇進するか。

これが旧態依然とした会社で働くサラリーマン達の暗黙の処世術です。

お金をもらって働く以上、
それ以上の成果を出さなければならないという意識がいかにも希薄です。

このような社風では、100%V字回復することはできません。
こうした意識に対する特効薬がV字回復決算賞与制度です。

V字回復決算賞与制度は、
失われた「利益意識とやる気」を取り戻す手段です。

V字回復決算賞与制度は、
頑張る者の意欲を高めて労働生産性を飛躍的に向上させます。