V字回復の勘所その五十五:
「原価の逓減を行う上で、本社による定期的な業者評価と価格交渉は重要です。使い勝手と馴れ合い価格ではお互いに進歩がありません。」

皆さんこんにちは!

カラッとした秋晴れが気持ちいですね。
V字回復コンサルタントの李です。

V字回復の勘所を連載しています。
今日のテーマは、

「原価の逓減を行う上で、本社による定期的な業者評価と価格交渉は重要です。使い勝手と馴れ合い価格ではお互いに進歩がありません。」

です。

業者とのなれ合いや、
新たな協力業者の開拓努力の怠慢により、
「逸失利益」が発生しているケースは多い。

この原因は、経営サイドにあります。
現場サイドの原価管理も重要ですが、
経営サイドの原価管理はそれ以上に重要です。

社長以下役員が、高い原価意識をもって
発注単価の逓減に努めなければなりません。

その為に「発注単価一覧表」を作成することをお勧めします。

例えば、建設業であれば、建材別・工事別に
「業者名」と「取決め単価」と「業者評価」をまとめた
一覧表を作成します。

この一覧表に、
「目標単価」と協力業者に対する「価格交渉カード」と
「目標業者開拓数」を記入して発注単価の逓減に取り組みます。

次に、四半期ごとに反省を行います。

木材や住設備機器などの資材の集中購買範囲の見直しと
業者評価を行い、
可能な限り「三社見積りと価格交渉」を行ってください。

また、
基礎工事、改良工事、仮設工事などの分散発注に関しては、
店舗(業者)ごとに異なる発注単価を本社で一元管理し、

良い協力業者の情報、交渉手段と方法
(一式内訳分析、発注量増加など)、
施工ノウハウ、VEなどコストダウンにつながる情報を
施工検討会で共有して下さい。

すると、発注単価が逓減していき、
市場における「価格競争力」が高まります。