V字回復の勘所その二十一:
「売上発想から資金発想へ。」
皆さんこんにちは!
V字回復コンサルタントの李です。
V字回復の勘所を連載しています。
今日のテーマは、
「売上発想から資金発想へ。」
です。
売上発想の目標損益計算書では
V字回復することはできません。
その理由の一つは、根拠の「納得性が低い」為に、
一つの目標に向けて全社員が一致団結することができないからです。
売上高発想で作られた目標損益計算書の根拠は曖昧で、
突き詰めて問えば問うほど疑問が生じて
納得性に欠けることが露呈します。
根拠の納得性が乏しいため、
高い目標を掲げるほど社員の賛同を得ることが難しく、
社長の独りよがりになってしまっているケースが多い。
理由の二つ目は、
多くの場合、売上高の根拠を「前年実績ベース」で考えるからです。
過去から発想すれば、
従来のやり方に捉われて抜本的な改革はできません。
未来のあるべき姿を描き、未来志向の高い目標を掲げることで
従来の発想とやり方に捉われることなく自己変革することができます。
理由の三つ目は、
売上高を伸ばすことに捉われて、
「商品と集客と営業」のことしか考えなくなるからです。
売上高だけを考えるなら、
そもそも損益計算書など要りません。
肝心の営業利益の計算は、
目標売上高から前年並みのコストを引いておしまいです。
この程度の浅い考えでは、
利益をV字回復させることはできません。