こんにちは!
経営改革コンサルタントの李です。

 

本日は、「コラム~独立起業して成功する!~」をお届けします。

 

私の人生経験や、人との出会いを通して気づいたことの中から皆様のお役に立てそうなことを綴ってまいります。

 

本日のタイトルは、「独立起業して失敗しない三つの条件とは?」です。

 

先日、行きつけの美容室に行った時のことです。

 

担当の美容師さんに髪をカットしてもらいながら雑談をしていると

 

「独立ってどうなんでしょうか?」

 

と、突然質問を受けました。

 

「どうしたの?」

 

と、聞き返すと

 

同じ美容師の友人の中から独立する者も出てき始め、自分も年齢が三十に近づき、この先の人生をどうすべきか悩んでいるという事でした。

 

実は、これまで美容室を変えるたびに担当の美容師さんから同じ相談をよく受けてきました。

 

私自身も独立系大手コンサルタントファームを卒業し、今こうしてV字回復コンサルタントとして活動している訳で、独立起業に悩む方の気持ちはよく分かるつもりです。

 

私は、こうした相談を受けるたびに同じことをアドバイスしています。

 

それは、次の三つです。

 

一、最悪の事態に備える事

二、損益分岐点売上高が見込める事

三、揉めるような辞め方をしない事

 

これが、私の実体験に基づいた「独立起業して失敗しない三つの条件」です。

 

まず、「最悪の事態に備える」とはどういうことか。

 

それは、もし、うまくいかなかったとしても一定期間耐えられるように事前に資金を備えておくという意味です。

 

起業前は夢にあふれて「希望的観測の罠」に陥りがちです。

 

どうしたらうまくいくか・・・。

 

そればかりに意識が向かい、失敗した時の備えなどなかなか考える余裕がありません。

 

実際、私に相談してきた美容師たちは、ほぼ、全額借入金をして起業するのが当り前と考えていました。

 

今回の美容師さんもそうです。

 

「えっ、借入せずには店持てないでしょ?」

 

だから私はこう質問を返します。

 

「借入してうまくいかなかったらどうなる?」

 

「・・・」

 

創業時に必要な設備投資と運転資金。
それに加え、うまく軌道に乗らなかった時に足りなくなった資金を調達する為の追加の借入金。

 

事業がうまく軌道に乗らずに倒産したら、想像以上の借金を抱えてしまうという事実を多くの人たちは知りません。

 

だから私は、なるべく自己資本で小さく始めることをアドバイスしています。

 

「小さく入って大きく育てる。」

 

これ、独立起業の王道です。

 

そして、うまくいかず、好転する見込みがないと判断すれば債務超過になる前に一旦手を引くことです。

 

これを「損切り」と言います。

 

そうすれば失敗してもチャラです。

 

すると、失敗という「偉大な経験」を糧にもう一度、挑戦することができます。

 

しかし、債務超過で店をたためば、何年も債務の返済に「人生を奪われる」ことになります。

 

負債を完済するまで再起するチャンスを逃すことになり、時間がたてばたつほど気力を失う可能性が高くなります。

 

更に申し上げるなら、事業資金とは別に無収入で2年間飯食っていけるだけの貯蓄を作っておくべきです。

 

これを、「生活防衛資金」と言います。

 

仮に事業に失敗したとしても、自分や家族の生活を2年間守っていけるゆとりが冷静な判断をさせてくれます。

 

次に、「損益分岐点売上高が見込める事」とはどういうことか。

 

これは、独立起業する前に、固定費を賄えるだけの見込み客を賢く作っておきなさい、という意味です。

 

固定費とは、給料と店の家賃や光熱費の事です。

 

例えば、毎月最低でも20万の固定費が必要だとしましょう。

 

一人当たりの平均粗利益が6500円だとすれば、約30人の見込み客を作っておくのです。
(20万÷6500円=約30人)

 

このように、顧客の予備軍を作っておくことでゆとりをもって独立記念日を迎えることができます。

 

次に、「揉めるような辞め方をしない事」とはどういうことか。

 

今までお世話になった会社に対して恩を仇で返すような辞め方をしてはならないという意味です。

 

稼ぎ頭のあなたを失う事は、会社にとって大きな損失です。

 

しかし、独立起業と言いう明確な意思を持った者を、会社は止めることはできません。

 

ただ、お客様を引き抜くとなれば話は別です。

 

会社のブランド構築に対する投資、
集客のための多額の広告宣伝費、

 

こうして集めた顧客にたいする引き抜き行為を許すわけにはいきません。

 

ところが、多くの人は自分の担当を自分の客だと勘違いしてしまいます。

 

独立起業の不安が理性をふっとばし、目先の欲にかられてついやってしまうのです。

 

これが原因ですったもんだする事例を幾つか見てきましたがはっきり言って非常に醜い。

 

私は、このような辞め方しかできない者は所詮それまでの人物で、長い目で見て成功できないと考えています。

 

仮に、当面うまくいったとしても、自分がやったことと同じ裏切りを受ける日がいつか来ると私は考えています。

 

他人に良いことをすれば、自分に良いことが返ってくる。

 

他人が嫌がることをすれば、自分に嫌な事が返ってくる。

 

「因果律の法則」から誰も逃れることはできません。

 

「汝、己の欲せざる所、人に施すなかれ」です。

 

では、どうすればいいのか?

 

自分が連れてきた客なら店も文句を言えないでしょう。

 

少し知恵を出して用意周到に行えば、揉めることもなく損益分岐点客数を確保して独立起業が可能になるでしょう。

 

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