V字回復の勘所その九十一:
「決算予測の精度は、店長が真実をありのまま報告し、役員は自分の目で現実を確かめ自分の責任で報告するという当たり前の心構えがあれば高まります。情報は人を介して伝わります。わが身の保全を一番に考えていては事実が歪められてしまいます。」
あなたの会社は、
ナンバーワンをいくつ持っていますか?
お金をかけずにできる事は、たくさんあります。
挨拶、整理整頓、清潔清掃、躾、・・・
周辺地域の競合他社を、
お客様の立場でじっくり観察してみてください。
ナンバーワンになれることが
たくさんあると気づくはずです。
皆さんこんにちは!
V字回復コンサルタントの李です。
V字回復の勘所を連載しています。
今日のテーマは・・・
「決算予測の精度は、店長が真実をありのまま報告し、役員は自分の目で現実を確かめ自分の責任で報告するという当たり前の心構えがあれば高まります。情報は人を介して伝わります。わが身の保全を一番に考えていては事実が歪められてしまいます。」
決算予測の営業利益は経営者の一番の関心事です。
決算予測の営業利益から残目標を逆算し、
先手必勝で対策を打たなければなりません。
しかし、多くの会社では、
決算予測の数値が当てにならない場合が多い。
例えば、決算半年前の予測では大幅な黒字予測だったのが、
4か月前になるとチョイ黒に変わり、
2ヵ月前になると黒字の確保すら厳しい状況に変わっている・・・。
このような、精度の低い報告に振り回されて
困っている社長は少なくありません。
この原因の多くは、
とりあえず良い報告をしておかなければ
わが身の都合が悪くなるという、
極めて利己的な理由によるものがほとんどです。
店長は、会議を乗り切る為にできる限り楽観論で報告し、
役員は、責任を免れる為に深く関与せず店長に直接報告させる。
こうした組織病にかかって
悪循環から抜け出せない会社は少なくありません。
楽観論でうわべの報告と指示を繰り返していては、
問題が先送りされて実態が更に悪くなってしまいます。
決算予測の精度は、店長はありのままを報告し、
役員は自分の目で現実を確かめ自分の責任で報告するという
当たり前の心構えがあれば高まります。
情報は人を介して伝わります。
わが身の保全を一番に考えては、
事実が歪められてしまうのです。