今、大相撲力士の炎鵬がマイブームです。
いや、今回の名古屋場所も沸かしてくれました。
9勝6敗で技能賞を受賞。
小さい体で大きな力士を倒す瞬間は見ていても痛快。
小さな体を活かして低く潜り込んで素早くまわしを取るこの雄姿。
素晴らしいですね!
「小よく大を制す経営」
経営コンサルタントとして中小企業の社長にその技術と勇気を与え続けたい、その思いをより強くした今日この頃です。
皆さんこんにちは!経営コンサルタントの李です。
前回、「必要資金」を根拠に目標損益計算書を作成するのが正しいとお話しましたが、もう少し説明を加えたいと思います。
「必要資金=借入金の返済金額+将来への投資金額」
この計算式は、前回のブログで説明しましたね。
では、仮に今期のローン返済が毎月500万、来期の投資として今期4000万稼ぐ必要があるとします。
すると、必要資金はいくらになるでしょうか?
答えは、
必要資金=6000万(500万×12ヵ月)+4000万=1億
です。
即ち、今期一年で1億円の当期利益※を稼がなければならないということです。
よって、今期の目標当期利益は1億円※ということになります。
※正確には当期利益+減価償却費が1億円
ここから逆算して目標営業利益を算出し、その達成のための販管費と粗利益率を決めれば目標売上高が決まります。
目標売上高が決まれば、あとは客数と単価を決定し、集客目標に落とし込めばベースとなる目標損益計算書が出来上がります。
ところで、このブログをお読みの経営者の皆さん、ローン(長期借入金)の返済を当期利益で賄えていますか?
決算書と返済予定表を手元において計算してみてください。長期借入金の返済額を当期利益+減価償却費で賄えていれば最低限のハードルはクリアしていることになります。
しかし、そうでない場合は要注意です。それは、ローンでローンを返済する「悪循環」に陥っている事を意味するからです。
決算書上は黒字であるが、ローンの返済を賄えきれない会社は意外にも多い。
ところが、このような状況にある会社の社長に限って、これでいいと考えている傾向があります。
計数音痴に加えて、長きにわたって続けてきた借金経営で、経営感覚が完全にマヒして「資金が回ればそれでいい」と考えているからです。
しかし、それは非常に危険な考え方です。
政府と日銀によるゼロ(マイナス)金利政策で、金利負担が極めて軽く借入をしやすい環境の為、安易に借り続ける癖が知らず知らずについてしまっているのかもしれません。
しかし、それはあるべき姿ではありません。
金利はいずれ正常化しなければならないものです。この先いつまでもゼロ(マイナス)金利が続くとは言い切れません。ある日を境に長期金利が上昇し始めれば、支払利息もそれにあわせて上昇します。
問題はその時に起こります。
経営者とは、先を見据えて最悪の状況にも耐えられるように、今のうちにやるべきことをしっかりとやっておくことが大切です。