タイガーウッズが11年ぶりメジャー制覇してはや1ヵ月。
その時の驚きと感動が忘れられず
いまだ机の横にこの写真を貼っています。
両手を高々と突き上げたV字ガッツポーズ、何度見ても素晴らしいですね!!
皆さん、こんにちは!
経営コンサルタントの李です。
(前回からの続きです。)
損益計算書の仕組みをご理解いただけたところで、次に、「目標損益計算書(年度目標)」を作成するうえで特に重要なことについてお話します。
目標損益計算書(年度目標)を作成するにあたって最も重要なのが「その根拠」です。
結論から言えば、「必要資金」を根拠に目標損益計算書(年度目標)を作成するのが正しい。
必要資金とは、「借入金の返済金額」と「将来への投資金額」です。
この数字をしっかりと計算することが大切です。
必要資金から目標営業利益を逆算し、そこに目標経費をオンして目標粗利益率から逆算し目標売上高を算出する。
この考え方を「資金発想」と言います。
ところが、多くの会社は、必要資金の把握があいまいなまま、売上高から計算して目標損益計算書(年度目標)を作成しています。
よくあるのが売上高前年比○%アップ。
これを、「売上発想」と言います。
売上発想と資金発想の一番の違いは「根拠の明確性」です。
売上発想で作られた目標売上高の根拠は曖昧で、突き詰めて問えば問うほど疑問が生じて納得性に欠けることが露呈します。
根拠の納得性が乏しいため、高い売上高目標を掲げるほど社員の賛同を得ることが難しく社長の独りよがりになってしまっているケースが多い。
しかし、資金発想で作られた目標損益計算書(年度目標)には、「必要資金」の計算に基づいた明確な根拠が存在します。
その為、たとえ高い目標であっても、V字回復と企業の永続的発展に必要な事だと社員が理解できれば、目標に向けて一丸となって取り組むことができます。