V字回復の勘所その百二十一:
「人を成長させる目標管理制度とは?」
今年も残すところ三週間強となりました。
年末の忘年会や挨拶で
お疲れ気味の方も増えてきているようです。
先週の土曜日、
私は行きつけの漢方のお店に行ってきました。
特段、今何か患っているわけではありませんが、
予防を兼ねて毎年この時期に診断してもらっているんですね。
今回は、血行を促進してくれるお薬を軽く処方してもらいました。
飲み始めて二日後、
早速効果が表れて眼精疲労、首凝り、肩こりが緩和され始めましたよ。
健康は守るもの。
病気になってからでは遅い。
経営もしかり。
問題が起きてからでは遅い。
専門家による定期的な診断と
先行管理が大切ですね。
皆さんこんにちは!
V字回復コンサルタントの李です。
「反省計画」
人が成長していくうえで、
これほど重要な事はありません。
計画を立てて仕事(労働)を行い反省し、
その教訓を計画に反映して仕事(労働)する。
このサイクル(plan→do→see)を
回し続けることで人は成長します。
人の成長こそが
企業の永続的発展の原動力です。
しかし、
この当たり前のことが行えていない会社は意外に多い。
特に、人の問題に苦しむ会社にその傾向があります。
こうした問題の解決に有効なのが
「目標管理制度」の導入です。
以前の記事(行動改革のポイントとは?~その一~)
にも記述しましたが、
目標管理は、数値目標だけでなく、
それを達成させるための行動目標を設定して取り組むことが大切です。
次に、反省して紙に書きだすことが大切です。
成果は何か。
問題は何か。
その原因は何か。
紙に書きだすことで頭が整理され、
やるべきこと、進むべき方向性がクリアに見えてきます。
こうした一連の流れを「反省計画」といいます。
これを経営用語で目標管理といいます。
目標管理制度の運用を成功させるためには、
社長と現場リーダーが「率先垂範」して取り組む必要があります。
自らお手本を示さなければ部下は真似しません。
自分が変わらなければ部下は変わりません。
自己反省とは、
役職が高くなるほど必要性が増していきます。
人の上に立つ者は自分に厳しく、
そして物事をよく考えなければならないからです。
一般社員の反省と記述は「最低月一回」で結構です。
しかし、現場リーダーは「最低月二回」は記述すべきです。
月二回ある現場リーダー会議にあわせて、
事前に自己反省を行って会議に臨むのが望ましい。
すると、自分の考えを持って主体的に会議に参加するようになる為、
会議が単なる報告会ではなく議論の場となります。
役員は「毎日」記述すべきです。
日々反省です。
最低でも「週に一回」は記述して頭の中を整理し、
改善の方向性を見定めるべきです。
反省回数が月一回なら年間12回、
月二回なら年間24回自分と向き合うことになります。
週一回なら年間52回、
毎日なら年間365回自分と向き合うことになります。
反省する習慣がない者は、
一生に一度もまともに自分と向き合うことはありません。
私はこの差が「人間成長」の差だと確信しています。