V字回復の勘所その七十八:
「業績検討会を開いて決算予測の営業利益を確認し、目標と決算予測のギャップに対する原因を分析することが大切です。問題は固定費なのか原価なのか売上高なのか。そして、どの部門のどの店舗のどの担当者のどの物件に問題があるのか。このように、原因をピンポイントで特定するのです。」
皆さんこんにちは!
V字回復コンサルタントの李です。
今日はクリスマス。
近年米国では、メリークリスマスではなく、
ハッピーホリデーと呼ぶらしいですね。
宗教を超えた行事となったクリスマス。
今日一日、皆様がハッピーでありますように。
V字回復の勘所を連載しています。
今日のテーマは、
「業績検討会を開いて決算予測の営業利益を確認し、目標と決算予測のギャップに対する原因を分析することが大切です。問題は固定費なのか原価なのか売上高なのか。そして、どの部門のどの店舗のどの担当者のどの物件に問題があるのか。このように、原因をピンポイントで特定するのです。」
です。
ここで言う「業績検討会」とは、
役員と管理者が毎月一回集まり、
営業利益の決算予測と改善策の進捗を確認して
残目標に対する対策を決定する会議です。
業績検討会は、決算予測シートに示された
決算予測の営業利益を中心に議論を進めます。
まずは、スライドに映し出された「決算予測の営業利益」を確認します。
次に、目標と決算予測のギャップに対する「原因」を探ります。
・問題が生じているのは、固定費なのか原価なのか売上高なのか。
・どの部門のどの店舗のどの担当者のどの物件に問題があるのか。
このように、決算予測シートを使って問題をピンポイントで特定します。
具体的には、決算予測シートに添付した
固定費台帳、粗利益台帳、完工ヨミ表を使って
部門別、店舗別、担当者別、物件別に検索し、
その場で問題を特定します。
特定した問題について「質疑応答」を行い、
全員が現状を把握します。
続いて、総務経理、技術、営業の各部門長(店長)が、
それぞれ事前に用意した「反省と改善策」を発表します。
そして、全員で議論して出した答えに対して
社長が「判断」を下します。
このように「利益管理のPDCAサイクル」をまわして、
固定費の削減、原価の削減、売上高の向上の三方面から
V字回復を進めていくのです。