V字回復の勘所その七十六:
「社長が会社の現状をしっかりと説明してビジョンを語れば、役職や給与に関係なく、心ある者が何かに気付いて自主的に行動する草の根活動が始まります。この者達こそが「改革の火種」です。炭火を起こす時に辛抱強く火種に息を吹きかける様に、V字回復も辛抱強く改革者を育てることが大切です。」

皆さんこんにちは!

今朝は散歩道のヨモギの葉が霜に包まれ、
蓮の池に薄い氷が張っていました。

本格的な冬の到来を感じます。
V字回復コンサルタントの李です。

V字回復の勘所を連載しています。
今日のテーマは、

「社長が会社の現状をしっかりと説明してビジョンを語れば、役職や給与に関係なく、心ある者が何かに気付いて自主的に行動する草の根活動が始まります。この者達こそが「改革の火種」です。炭火を起こす時に辛抱強く火種に息を吹きかける様に、V字回復も辛抱強く改革者を育てることが大切です。」

です。

V字回復の一番のキーマンは社長です。

社長が会社の現状をしっかりと説明してビジョンを語れば、
役職や給与に関係なく、心ある者が何かに気付いて自主的に行動する草の根活動が始まります。

この者達こそが「改革の火種」です。

改革の火種と言えば、
その昔、米沢藩の財政改革を行った上杉鷹山の話が有名です。

19歳の鷹山が米沢にお国入りする旅の途中、
降りしきる雪の中で火鉢の炭に息を吹きかけながら
家臣たちにこう語ったといいます。

「荒れ果てた農村を見て、民の悲惨を目撃して絶望に襲われていた時、目の前の小さな炭火が今にも消えようとしているのに気付いたのです。

大事に辛抱強く息を吹きかけると火はよみがえります。
同じ方法で土地と民をよみがえらせることもできるかもしれない。そう思うと勇気が湧き上がってきたのです。」

鷹山のこの言葉に感動した家臣の心にも、
改革の熱意が燃え上がったといいます。

V字回復もこれと同様、種火を大きくするように「改革者」を育てることが大切なのです。