Ｖ字回復の勘所その四十二：
「コストの削減と受注の改善。この「両翼」があって初めてＶ字回復は実現されます。」
皆さんこんにちは！
Ｖ字回復コンサルタントの李です。
Ｖ字回復の勘所を連載しています。
今日のテーマは、
「コストの削減と受注の改善。この「両翼」があって初めてＶ字回復は実現されます。」
です。
・Ｖ字回復利益戦略Ⅰ：「四つの赤字を無くす」
・Ｖ字回復利益戦略Ⅱ：「損益分岐点経営」
・Ｖ字回復利益戦略Ⅲ：「契約力の向上」
それぞれタイトルにⅠ、Ⅱ、Ⅲと番号が振っていますが、
番号順に着手することが重要です。
※
上記の三つの内容については、
前回投稿した「Ｖ字回復の勘所その四十二：Ｖ字回復利益戦略とは？」
をご覧ください。
多くの赤字企業は、
最も手を付けづらい「四つの赤字」を先送りして、
最も手の付けやすい「売上高」でカバーしようとします。
これが、大きな間違いなのです。
「四つの赤字」と「コスト」の問題は、
自らの「経営判断ミス」と「経営努力不足」が招いた結果です。
そのツケを、売上高と言う形で顧客（市場）に回そうとする考え方が間違っています。
まずは、
誤った経営判断を正して四つの赤字に「決断」を下し、
次に一層の経営努力を行って「コスト」を下げ、
その上で
顧客に「価値」あるものを「お値打ち価格」でお届けして
売上高を上げるのが経営の王道です。
これに反して受注改善から着手すれば、
「うまくいってもいかなくても」Ｖ字回復には至りません。
なぜならば、
うまくいけばそこで安心してそれ以上改善が進まず、
うまくいかなければいつまでも受注のことしか考えないからです。
コストの削減と受注の改善。
この「両翼」があって初めてＶ字回復は実現します。
いくら受注が増加しても、
片翼だけの改善では大して利益は残りません。
鳥が片翼でいくら羽ばたいても、
空高くを飛べないのと同じことです。
