V字回復の勘所その二十三:
「役員が伝書鳩になっていないか?」

皆さんこんにちは!
V字回復コンサルタントの李です。

V字回復の勘所を連載しています。
今日のテーマは、

「役員が伝書鳩になっていないか?」

です。

役員とは、
課せられた経営指標に責任を持って成果を上げる
経営のプロフェッショナルであるべきです。

成果を出す為に、
組織体制とシステムと戦略を作って実行するのが仕事です。

ところが、
旧態依然とした会社では役員に責任はなく、
赤字になっても減給になるわけでもありません。

社長に報告を上げて社長の意向を汲んで部下を吠えていれば
毎月高給が約束される身分の者も少なくありません。

これでは会社は発展しないのです。

この問題の原因は、
旧態依然とした組織制度と社長の「甘さ」にあります。

実際、社長自身が役員に何を求めるべきなのか
よくわかっていないケースは多い。

このような社長にとって役員とは、
問題が発生した都度話し合う相談相手であり、

現状の報告を上げて現場に指示を下す
御用聞きでいいと考えている節があります。

また、実力に関係なく社歴が一番古い社員を専務にして
二番目に古い社員を常務にする年功序列のもとでは、

長年の付き合いによる人情と忠誠で繋がった
「親分と子分」の関係となるため
目標を与えて役割と責任を厳しく追及することをしません。

これでは、役員が伝書鳩になってしまうのです。